全体チャート
ビットコイン相場(BTCUSD)は米大統領選を経て史上最高値を更新し、11/10には一時77451.2ドルまで急伸している。高値と安値を同時に切り上げる「ダウ理論の上昇トレンド」も完成しており、地合いは極めて強いと判断できる。ローソク足の形状も上値追いの様相が確認できるため、まさに「押し目待ちに押し目なし」の状況と言えよう。

移動平均線
指数平滑移動平均線(EMA=Exponential Moving Average)は上から順番に短期・中期・長期・超長期が並ぶ「強気のパーフェクトオーダー」が成立している。21日EMAに対し、ローソク足が遥か上方に飛び跳ねた状態で定着していることからも、地合いは極めて強いと判断できる。単純移動平均線(SMA=Simple Moving Average)は、90日SMAと200日SMAの攻防が確認できるが、こちらも数日以内にゴールデンクロスが見込まれるため、「強気のパーフェクトオーダー」のダブル点灯は確実だろう。

ボリンジャーバンド
ビットコイン相場の急騰を受けて、バンドワイズチャートが急拡大すると共に、%Bも1.75シグマから2.00シグマ近辺での推移が5日間持続するなど、「強気のバンドウォーク」が点灯している。値頃感重視の逆張り勢の売り建玉が呑み込まれる典型的な「踏み上げ相場」となっているため、安易な逆張りには警戒が必要だろう。

一目均衡表
転換線が基準線の上側に位置し、ローソク足も雲の上側に位置し、更に遅行スパンが26日前のローソク足の上側に位置しているため、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」が成立している。将来の雲もダウンサイドから急ピッチに切り上がってきているため、足元・将来共に地合いは強いと判断できる。

RSI
オシレータ系インジケータのRSIは過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する70%ラインを突破したが、相場の方向性とRSIの方向性が逆行する「ダイバージェンス」が発生しているわけではないため、安易な逆張りには警戒が必要だろう。高値警戒感が出ていることには違いは無いが、高値圏で美しく売り抜けたいという願望はこの相場ではひとまず捨てた方が良さそうだ。

まとめ
ビットコイン相場(BTCUSD)は米大統領選後に史上最高値を更新するなど、極めて強い地合いが確認できる。ローソク足や移動平均線、一目均衡表といった各種テクニカル指標は全て強気のシグナルを示しており、特に移動平均線における「強気のパーフェクトオーダー」や、一目均衡表における「三役好転」が相場のさらなる上昇を後押ししている。また、ボリンジャーバンドの拡大と強気のバンドウォーク点灯も、逆張り勢の売りを巻き込みながらの踏み上げ相場を示唆している。RSIの過熱感は気になるものの、ダイバージェンスが確認できているわけではないため、安易な逆張りは危険だろう。しばらくは、「押し目待ちに押し目なし」の上昇相場が続きそうだ。
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