今週金曜日(2024年12月27日)の日本時間17時に「Monster Expiry(バケモノ級に大きなオプション行使期日)」が到来します。市場参加者の間で警戒感が高まっており、大きな価格変動が懸念されます。

10万ドル近辺の巨大ショートガンマ
最新のガンマエクスポージャー(※ガンマエクスポージャーの一般的な見方についてはnoteで過去に記事にしています)を確認すると、10万ドル近辺に異常なほど巨大なガンマショートが溜まっていることがわかります。オプション勢にとっては、ビットコイン価格が10万ドル近辺で静かに止まったまま行使期日を迎え、セータ(時間的価値)を丸取りできる状態が理想ですが、マーケットはいつも意地悪なので、緊張が解けないのが現状です。
万が一、動き始めた場合のリスク
- 10万ドルを大きく上抜けてくる場合
- 前回高値を抜けてくるような動きがあれば、オプション勢はショートガンマ操作の影響で、現物や先物のストップBUY(損切り買い)を余儀なくされます。つまり、価格の急上昇に繋がるリスクを孕んでいます。
- 前回高値を抜けてくるような動きがあれば、オプション勢はショートガンマ操作の影響で、現物や先物のストップBUY(損切り買い)を余儀なくされます。つまり、価格の急上昇に繋がるリスクを孕んでいます。
- 価格が下落し始める場合
- 一方、価格が10万ドルから遠ざかる形で下がり始めると、こちらもショートガンマ操作の影響で、今度は現物や先物のストップSELL(損切り売り)が発生します。つまり、価格の大幅下落に繋がるリスクを孕んでいます。
このように、マーケットに巨大ショートガンマが観測されている間は、上下どちらかに動き始めると、想像以上に値幅を伴う恐れがあるため、油断ができません。
オプション勢の心理
オプション勢の願いは「このまま10万ドル近辺で静かに明日17時の行使期日を過ぎてほしい」という心理状態です。現在の彼らは、まさに物音を立てずただひたすら時間が経つのを静かに待っている状態と言えます。
仮に願い叶わずビットコイン価格が動き始めた場合は、「勘弁してくれぇぇ」と思いながら、ショートガンマ操作を余儀なくされます。金曜日(12/27)の日本時間17時まで残りわずかですが、価格変動次第では、大きな波乱を呼び起こすリスクもあるため、「Monster Expiry」を通過するまでは、緊張状態が続きそうです。
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